家計・節約編節約のスゴ技

10年で1,000万円を貯める主婦(夫)の技

例えば「10年後に1,000万円貯める!」と宣言!

年の初めに「今年は貯蓄しよう」と考える人は少なくありませんが、「なんとなく余ったら貯める」という姿勢では、貯蓄をふやすことはできません。例えば「2年後に車を買いたい。そのためには96万円必要だ」といった目標を持って「じゃあ毎年48万円、毎月4万円ずつ貯蓄しよう」といったような計画を立てると、実現可能性がぐんと高まります。

今回は「10年後に1,000万円貯める!」宣言をしたTさんの家計を例に、日々の節約や世帯収入の見直し方法をご紹介します。

まずは家計簿をスタート

面倒だからと敬遠していた人も、貯めると決心したら心機一転して、家計簿を付け始めましょう。家計簿を付けると、家計の全体像が把握できるので、どこにムダがあるかが一目瞭然です。続けていくと、「使いすぎた」「うまくやりくりできた」といった評価・反省ができるようになります。家計簿の付け方については、「家計簿を見てわかる、節約テクニック」にて詳しく紹介しています。

Tさんの節約方法は?

それでは、Tさんの家計の現状を見ていきましょう。毎月の収支が赤字で、ボーナスから補てんしている状態であることが分かります。このままでは、10年後の貯蓄残高は300万円強のため、目標の「10年後に1,000万円」に向けて、(1)水道光熱費、(2)食費、(3)通信費、(4)使途不明金に注目して節約する方法を検討することにしました。

家計データ

<家族構成>

Tさん(31歳/専業主婦)
夫(31歳/会社員)
長女(1歳/幼児教室)

月の収入計 350,000円

  • 給与(夫・手取り)335,000円
  • 児童手当15,000円

月の支出計 358,000円

  • 家賃90,000円
  • 食費73,000円
  • 水道光熱費16,000円
  • 交通費15,000円
  • 教育・保育費35,000円
  • 通信費20,000円
  • 交際・レジャー費15,000円
  • 保険料10,000円
  • 日用品費・雑費19,000円
  • お小遣い50,000円
  • 使途不明金15,000円

月の収支計 -8,000円

年間収支計 314,000円

  • 月収支×12か月-96,000円
  • ボーナス(年間収支)410,000円

(1)水道光熱費の節約は小さな努力の積み重ねですが、ぜひ実践したいものです。また、水道光熱費を節約するにはさまざまな方法があります。Tさんの家庭では、下記の節約方法を実践したところ、毎月約5,000円を節約することができました。

やることリスト節約金額の
目安(年間)
暖房は20℃、冷房は28℃を目安に設定する 1,840円
冷暖房機器は不必要なつけっぱなしをしないよう気を付ける 1,310円
照明は、省エネ型の蛍光灯や電球型ランプを使用する 1,850円
人のいない部屋の照明は、こまめな消灯を心掛ける 530円
冷蔵庫の庫内は季節に合わせて温度調節をしたり、ものを詰め込みすぎないように整理整頓に気を付ける 2,320円
冷蔵庫は壁から適切な間隔をあけて設置する 990円
冷蔵庫の扉の開閉を少なくし、開けている時間を短くするように気を付ける 230円
煮炊きの際は落としぶたをする 3,390円
湯は必要な時に必要なだけ沸かす 882円
コンロの炎は鍋底からはみ出さないようにする 386円
鍋底の水滴は拭き取ってから火にかける 51円
歯みがき時はコップに水を汲んで、水を流しっぱなしにしない 2,640円
風呂は、間隔をおかずに入るようにして、追い炊きをしないようにする 5,270円
シャワーは湯を流しっぱなしにしないように気を付ける 2,760円
風呂水は洗濯、掃除などに再利用する 7,800円
洗濯をする時はまとめて洗うようにする 3,950円
電化製品は、使わない時はコンセントからプラグを抜き、待機時消費電力を少なくする 2,490円
電気、ガス、石油機器などを買う時は、省エネルギータイプのものを選ぶ 6,530円
節水コマを利用する 12,000円

一般財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」、東京水道局Webサイト、東京ガス「ウルトラ省エネブック」等を参考に作成

(2)食費の節約では、夫のランチ代約15,000円/月を節約するために、お弁当とマイボトルを持参することにしました。(3)通信費の節約については、携帯電話の料金プランを自分に合ったものに見直すことで、約5,000円/月の節約をすることができました。(4)使途不明金については、家計簿を付けてお金の流れを管理することでなくすことができました。このように、水道光熱費・食費・通信費の節約と、使途不明金をなくすことで、合計40,000円/月ずつ貯蓄が可能になり、10年後の貯蓄額は800万円弱になりましたが、目標の1,000万円にはまだ200万円ほど足りません。この分について、Tさんは子どもが小学校に通いだすタイミングで、パート・アルバイトなどで収入アップを目指すことにしました。月50,000円の収入アップを目指すことで、10年後に1,000万円の貯蓄を実現する見通しが立ちました。

お金をふやすことを検討すると、さらに目標達成が早まる可能性も

Tさんのケースでは、貯蓄に対する利回りを考慮していませんが、投資信託などを活用した資産運用によってリターンを得ることができれば、もっと早く目標を達成できる可能性がありますので、節約して支出を抑えるのと同時に、お金をふやす方法についても検討することをおすすめします。

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記事執筆國場 弥生(くにば やよい)ファイナンシャル・プランナー

早稲田大学院ファイナンス研究科修了。証券会社勤務時に個人向けの資産運用プラン作りを行う。FP転身後は、個人相談、セミナー、書籍や雑誌・Webサイト上での執筆活動を幅広く行っている。『一生お金に困らないための本(エクスナレッジ)』など著書多数。株式会社プラチナ・コンシェルジュ取締役 http://www.pt-con.jp/