住宅購入編住宅購入への道

住宅購入にかかるお金を知ろう

そろそろマイホームを持ちたいと考えている人も少なくないでしょう。
住宅は「一生で一番高い買い物」といわれますが、家を持つには一体いくらくらいかかるのでしょうか。

まず、住宅の価格ですが、エリアによって大きく違うものの、全国平均で一戸建て(建売住宅)が約3,200万円、マンションが3,800万円弱となっています(住宅金融支援機構「平成24年度フラット35 利用者調査」より)。住宅ローンの組み方などによっても違ってきますが、仮に35歳で3,500万円の新築マンションを購入した場合、85歳までにかかる費用はざっと6,500万円です(下表参照)。ローンの利息や諸費用がかかるため、物件の価格だけでは家を手に入れることはできないのです。

35歳で新築マンションを購入した場合にかかる費用のモデルケース(50年分)
項目 金額
頭金 500万円

ローン…元金
支払い利息総額
(金利2%、期間35年、元利均等)

3,000万円
1,170万円
諸費用 150万円
固定資産税等(10万円/年) 500万円
修繕積立金・管理費(2万円/月) 1,200万円
火災保険(3,000円/年) 15万円
総額 6,535万円
  • 税の軽減や住宅ローン控除、地価変動、修繕費の変更等の影響は見込んでいません。
  • 上記表は、3,500万円の新築物件を購入する想定で、購入費用をCFPが試算したものになり、実際とは異なる場合があります。

低金利期でも無視できないローンの利息

詳細を見ていきましょう。
家を買う際、100%ローンで賄うこともできないわけではありませんが、できれば頭金として購入価格の2割程度を用意すると良いと言われています。これは、ローンの割合が多いほど購入後の返済が大変になることや、金融機関から「頭金が準備できない人は貯蓄ができない人」、すなわち「将来の返済について不安がある人」と判断され、融資の条件が悪くなるケースがあるからです。そのため、住宅が欲しいと思ったら、計画的に頭金を貯めていくことが大切です。

3,500万円のうち頭金を500万円準備し、残り3,000万円を35年返済で借り入れたとしましょう。
返済期間中の金利がずっと2%だった場合、月々の返済額は約10万円、返済総額は約4,170万円です。仮に3%なら、月々11万5千円で、総額は約4,850万円となります。低金利政策で、住宅ローン金利も史上最低水準と言われていますが、支払利息の総額は1,000万円超です。かなりの負担であることは間違いないですね。

中古物件は諸費用・リフォーム代を多めに見込んでおこう!

かかる費用はこれだけではありません。
住宅を購入する際は、税金や登記費用、住宅ローンの保証料や手数料などさまざまなコストがかかります。諸費用の目安は、新築で物件価格の3~5%、中古は6~8%程度です。中古物件は新築に比べて割安と言われますが、仲介手数料が発生する分、諸費用は多めにかかります。また、入居前にリフォームが必要なことも多いので、その費用も考慮しておきましょう。

一戸建ての場合は、排水・ガス・電気の外部配管、門扉・カーポートなどの外溝工事といった付帯工事の費用も見込んでおく必要があります。

維持にかかる費用も忘れずに

マイホームは、維持していくにもお金がかかります。
マンションであれば、入居期間中ずっと管理費や修繕積立金がかかります。修繕積立金は当初は低めに抑えられていますが、10年後などの大規模修繕の際にまとまった費用を求められたり、徐々に高くなるケースがあるので注意が必要です。

一戸建ての場合は、管理費はかかりませんが、古くなれば当然、修繕が必要にもなるでしょう。賃貸とは異なり、家の不具合を直すには、当然自己負担になることを忘れないでください。このほか、固定資産税や火災・地震保険の保険料も見込んでおく必要があるでしょう。

夢のマイホームを手にいれるためには、入念なマネープランを立て、地道に貯蓄をしておくことが大切です。

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記事執筆和泉 昭子(いずみ あきこ)生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー CFP®

横浜国立大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。 95年CFP®(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー&キャリアの情報を発信中。早稲田大学大学院ファイナンスMBA、(株)プラチナ・コンシェルジュ 代表取締役