住宅購入編住宅購入への道

いくらの家を買える?

住宅購入を考えはじめたとき最初に気になるのが、「自分はいくらくらいの家なら買えるのか?」ということでしょう。 目安を把握するには、自己資金はいくら用意できるのか、住宅ローンを借りる場合は金融機関からいくら借りられるのか、 長期にわたり無理なく返済を続けられそうかなどといった視点から検討する必要があります。

まずは、購入可能な物件の目安を、次の式で計算してみましょう。

購入可能物件価格は、自己資金と金融機関からの借入可能額を足し、諸費用を除いて算出します (諸費用は、新築で物件価格の3~5%、中古では5~7%が目安です。上の式では、引越し費用なども含め、1割の諸費用を見ています)。

頭金は、物件価格の最低1割、できれば2割以上入れるのが理想です。頭金ゼロで買える物件もありますが、 頭金が多いほどその後の返済が楽になります。頭金が十分にあれば、金融機関から「貯蓄ができる=延滞のリスクが小さい」とみなされ、 金利の優遇を受けられる場合もあります。そのため、マイホームを賢く手に入れたいなら、日頃からしっかり貯蓄しておくことが重要なのです。
また、現在は国の経済対策で、住宅資金の贈与に関する税制優遇が大きくなっているので、この時期をねらうのであれば、 自己資金の少ない方は親や祖父母に相談してみるのも一法でしょう。

金融機関では、ローン契約者の年収等をもとに返済能力を判断し、融資枠を決めます。たとえば、 住宅金融支援機構の「フラット35」では、サラリーマンは額面年収に占める年間返済額の割合(返済負担率)が、 年収400万未満で30%以下、400万円以上で35%以下となっています。
このとき注意すべきは、実際の生活は額面の収入ではなく、税金や社会保険料を引いたあとの手取りで賄うということです。 そのため、額面年収の30%など限度額いっぱいに借りてしまうと、その後の生活が相当苦しくなってしまいます。
特に子どもがいる家庭では、成長とともに養育費や教育費が増えていきます。現在は共働きでも、出産とともに妻が退職し 世帯収入が激減することもあるので、今の状況だけでなく、将来にわたって返し続けられるかどうか、よく検討しましょう。

また、老後に向けて計画的に貯蓄を行うことも、あわせて検討しましょう。

毎月返済できる額と返済期間から見る借入可能額
毎月返済できる額 返済期間
10年 20年 30年 35年
6万円 652万円 1,186万円 1,623万円 1,811万円
8万円 869万円 1,581万円 2,164万円 2,415万円
10万円 1,086万円 1,976万円 2,705万円 3,018万円
12万円 1,304万円 2,372万円 3,246万円 3,622万円
14万円 1,521万円 2,767万円 3,787万円 4,226万円
16万円 1,738万円 3,162万円 4,328万円 4,830万円

毎月返済できる額6万円

10年
652万円
20年
1,186万円
30年
1,623万円
35年
1,811万円

毎月返済できる額8万円

10年
869万円
20年
1,581万円
30年
2,164万円
35年
2,415万円

毎月返済できる額10万円

10年
1,086万円
20年
1,976万円
30年
2,705万円
35年
3,018万円

毎月返済できる額12万円

10年
1,304万円
20年
2,372万円
30年
3,246万円
35年
3,622万円

毎月返済できる額14万円

10年
1,521万円
20年
2,767万円
30年
3,787万円
35年
4,226万円

毎月返済できる額16万円

10年
1,738万円
20年
3,162万円
30年
4,328万円
35年
4,830万円

金利2%、毎月返済のみで試算

物件選びでも、長期的な視点は重要です。
たとえば、今シングルだからといって、狭小な物件を選ぶと、将来結婚したり親と同居することになったりする場合に住み続けることができません。 あらかじめ広めの物件を選ぶか、いざとなったら貸したり売ったりするつもりであれば、駅やコンビニに近いといった利便性を重視するなど、 一般的な評価が高い物件を選ぶことがポイントです。
結婚している場合も、家族が増えることを考慮して、もともと部屋数が多いか、間取りの変更をしやすい物件を選ぶと良いでしょう。

人口減少時代では、不動産の資産価値が上昇するとはかぎりません。「人生最大の買い物」ともいわれる住宅は、気軽に買い替えることが難しいため、 自分や家族の価値観やライフスタイルに照らし、満足度の高い物件かどうか十分に吟味しましょう。

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記事執筆和泉 昭子(いずみ あきこ)生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー CFP®

横浜国立大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。 95年CFP®(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー&キャリアの情報を発信中。早稲田大学大学院ファイナンスMBA、(株)プラチナ・コンシェルジュ 代表取締役