鈴木 美波(すずき みなみ)さん

SPBS店舗事業マネージャー
独自のセレクションで人気の「SHIBUYA PUBLISHING &BOOKSELLERS(SPBS)」元店長。大学在学中からSPBSで編集・書店業務に携わり、入社後もみずみずしい感性によるブックセレクションが評判に。現在は書籍のセレクション、トークイベントの企画運営から女性向け雑貨店「CHOUCHOU」の運営、企画立案まで幅広く活躍。

読書の目利きがいち押しする本との付き合い方

 読書は、自分の体調や心を映し出すバロメーターかもしれません。今日は叙情的な詩集にしようとか、ちょっとやる気の出る本を読んでみようとか。ときには長編小説を読むのはまっぴらという日もあるでしょう。大切なのは、「今の自分はどんな本を求めているのか」ということ。

 本屋さん巡りが大好きな私は、店内中を回ってジャンルにこだわらずビビッ!と感じる本を手に取ってみます。「読んでみて!」って語りかけてくる本との出会いの瞬間は、つい、テンションがあがってしまいますね。

 皆さんも、最初から最後まで読み通さなきゃいけないとか、役立つ知識やノウハウを吸収しなければとか堅苦しく考えないで、タイトルや表紙で目に留まった本を手に取って今日はこれかなと……そんなライトな感覚で本と付き合ってみてはどうでしょう。ぶらりと本屋さんに立ち寄るだけでもすごく気持ちが和むし、楽しいと思いますよ。

 私自身、読書に目覚めたのが大学時代という遅咲きでしたから、本を読まなくたって生きていけるという感覚も、きっかけがないと本って読まないだろうなということも、すごく理解できるんです。けれど一方で、それはちょっともったいないと思う。本の世界って、ロマンもアドベンチャーも、スリルもサスペンスも、歴史も未来も、いつでもどこでも体験できるワンダーランドなのですから。

BOOK LIST 働くためのヒントを得るきっかけになる8冊

世の中にはびこる紋切り型の表現を、バッサバッサと切り捨てる痛快な一冊。自分の言葉で表現し、伝えることの大切さを気づかせてくれます。第25回「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」を受賞したように、読み物としての面白さも抜群。

デザインのテキストである以上に、考え方のプロセスを学べる本。伝えたいこと・伝えたい人に応じたデザインのあり方が、図やイラストで分かりやすく解説されています。企画書やプレゼン資料作成の教本としても最適です。

不器用で頭も運動神経も決してよくないのに、なぜかみんなに愛される高校1年生の町田くんが主人公のコミックです。読後は、やさしい気持ちで満たされること間違いなし。人とのかかわり方さえ変わってしまうかも。

少女モモと「時間どろぼう」の一味が対決するファンタジー。時間に追われることで余裕を失い、ひと時の楽しみも忘れがちな現代社会の歪みを気づかせてくれます。人生の節目に何度でも読み返したい一冊。

数学界の最難問「フェルマーの最終定理」に挑んだ数学者たちの苦闘を描いたノンフィクション。社会的には役に立ちそうもない数式の解明に情熱を傾け、全力で立ち向かう彼らの姿は、なんと美しくカッコいいことか。

時代小説の名手による短編集。特に表題作は、大火ですべてを失いながらも家業再建に奮闘する大工の棟梁のひたむきさに心奪われます。自分は何をすべきか? 人と人のきずなとは? これからの人生や仕事に役立つヒントがいっぱい。

「頭を使えばいいってもんじゃない。たいせつなことは、頭をどういうふうに使うか、なんだ」……冒頭からして、子ども向けとは思えない内容の深さに脱帽。質問コーナーもあって、頭の準備体操にピッタリ。

理系コンプレックスを持つ著者による、理系トップランナーたちへのインタビュー集。面白いアイデアは発想力だけじゃなく、理論的な思考回路を飛躍させることで生まれることに注目。理系、文系を問わずのおススメ本。

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